「覚えて・・・いないのです。」 沈黙は如月の小さな小さな 弱々しい囁きで途切れた。 「私は 久道様の家で 記憶をなくしているのです。」 「はぁ!?なんだと!? 全く。どいつもこいつも 記憶喪失なのか!?」