千年かけて恋をしました






そこまで如月が話したとき

今まで静かに聞いていた

お姉さんが怒鳴り声を上げた。

「何を言うか!それは嘘だ!!

 久道が・・・!!」

お姉さんは俺を指差して

「こいつが

 我らの妹を連れ出したのだ!!」

「それは違うと

 お話ししたはずですお姉様!!」

「嘘だ!!嘘なのだろう!!

 久道 お前は妹を

 連れ出しておらぬのか!!

 連れ出したのだろう!!」

「え。その・・・記憶になくて・・・。」

「とぼけるな!!」