千年かけて恋をしました






「久道様?」

「・・・え?」

「もう1度聞きますが

 久道様は本当に私のことを

 覚えていらっしゃらないんですか?」

「・・・あのな?如月。

 人間が千年も

 生きられるわけないだろう?」

「・・・私は生きています。

 今こうして

 久道様とお話ししています。」

「お前は千年間

 生き続けたって言うのか?」

「・・・はい。信じてください!」

「いきなり会ったやつに

 千年間 生きたって言われても

 誰も信じないだろう・・・。」