叶わない恋でも…





唯莉は、少しだけ間をとった後に


唯「本当は優愛に話そうか、
すっごく迷ったんだけどさっ。
やっぱり優愛はうちにとって
すごく大切な存在だから、
秘密にしとくことなんて出来なくて。」


目に涙をためながら、そう言った。


唯「1年の時にクラス一緒だった、
りあちゃんって子いたよね?」


りあ。神澤 りあ (かみざわ りあ)

中学1年の時、一緒のクラスで
一番仲良くて、今でも頻繁に
遊んだりする仲の子だった。

唯莉の口から、りあの名前が出た時
正直すっごくびっくりした。

だって、りあは前に唯莉のこと
大っ嫌いだって言ってるところを、
聞いたことがあったから。

私は、戸惑いながらだったけど、


優「あ、りあ?もちろん知ってるよ!
今でもりあとは仲良いよっ!」


なんだか、嫌な予感がしたから
早口で唯莉にそう訴えかけた。

その私の様子を見た唯莉は、


唯「そっか……。
優愛はりあちゃんのこと、まだ
そうゆう風に思ってるんだね。
今から、うちが話すことなんだけど。
優愛、ちゃんと、真剣に聞いてね?」


まだ?
なにそれ。どうゆうこと?

焦らす唯莉に、腹が立ってきて、
ついつい怒鳴ってしまった。


優「もう、なにっ!?
言いたいことがあるなら、さっさと
言ったらいいじゃん!!!
優愛に気使ってるならやめてよね。」


キツく当たってしまった。

それでも、唯莉は表情ひとつ変えず、


唯「わかったよ。
わかったから、一旦落ち着いて。
それから話すからね。
ちょっと、ママに電話してくるから
その間に落ち着いてね?」


そう言って、教室を出て行った。