俺はこの時知らなかった。

この2人の男女、「ルシカ」と「ピア」ってやつらが、

俺をつけてきていたなんて。





「なあルシカ…今通った奴さ…」


「ああ。
 紫の目のパル…だな。

 つけよう」



-服屋-

「いらっしゃいませ!」


威勢のいい声と共に、
服屋の自動ドアがあく。

俺はすばやく服を選び、すぐに帰ろうとしていた。


会計を済ませて、服屋をでた。


目の前にいたのはさきほどの男女2人。


「やあ。
 パル」



女がいう。


なぜ俺の名前を知っているんだ…。

まさか、
この2人もあの実験所で…?