夢中なお付き合い*

「ね、さっきの人すごく礼儀正しかったよね。」

「あー、滝川先輩だよね。あの人は優しい人だよ。でもなんてゆーか……」

「なに??」

「…人に心を開いてないみたいな感じがあるかな。壁を自分で作ってる感じ。」


そんな人いるんだ。


「ぁ、美那、指切れてるじゃん。」


通りでいたいと思ったの。


「ほんとだよ。心配かけてごめんね。」

「今日は教室まで迎えに来るから絶対に出ないでね。」

「はいはい。」


優心が私から離れないのには理由がある。
それは数ヵ月前。


私が廊下で優心を待ってたとき、知らない先輩に連れていかれて怖い思いをしたからだ。

それから、優心は私の回りに気を付けるようになった。


「じゃね、優心。」

「ちゃんと当麻と離れないんだよ??」

「わかってる。」


うちの学校は私立で留年がある。
それで、当麻は留年して同じクラスって訳。


「おー、おは~。さっきぶり~。」

「朝からご機嫌だね。」

「まぁ、美那歩がいる教室ならな~。(笑)まぁ、授業中は寝るけどな。」

「はいはい。そんなの生徒会が許しませんよ。ね、滝川先輩って知ってる??」

「和泉??俺の親友だけど。」


当麻と親友??


まぁ、同じヤンキーならそうなんだろうけど。


「心を閉ざしてる感じする??」


ピクッ


??
反応した??


「んなことねーって。(笑)アイツはいいやつだよ。」


絶対なんかあるな。
優心に相談しなくちゃ。