「そこにいるのは、誰!?」 緊張で震える 女の人の声。 クレセント錠の外れる音。 窓が開いたらしい。 まだ熱気の残った ぬるい風が僕の頬を撫でる。 「瑛太さん、大丈夫ですか!?」 声の主は 看護婦さん。 「布団が切れてる」 後ろにいた看護婦さんが 窓を睨みつけた。