【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参







 これからは





 義眼で過ごすんだって。





「…だよな、奏太」





 龍太さんが奏太さんに同意を求めた。




 だけど




 肝心の奏太さんは上の空で





 何も聞いていない。





「奏太?」





 奏太さんが振り向いた。





「あ?」




「……いいや」