一年前よりも 「花蓮、あっち行こう」 笑顔が――ていうか喜怒哀楽が はっきりしてきたっていうか…。 そういうのが識別できるくらい 一緒にいた時間が長いってことかな。 「ほら、花蓮」 奏太さんが私の手を引いた。 「これは お前のためのパーティなんだからな。 お前が楽しんでくれないと」 奏太さんは立ち止まって 私の頬を引っ張った。