【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参






「大丈夫か?




 そりゃ、ショックなのはわかるけど」





 龍太さんが



 ラーメンを食べながら。




 私の嫌いな塩味のラーメンのにおいが



 私の鼻をくすぐる。



「でも、助かったんだからさ…よかったよな」



 龍太さんの言葉に




 胸がズキッと痛んだ。





 助かったけど




 瑛太さんの左目は




 もう何も見えない。