「大丈夫か? そりゃ、ショックなのはわかるけど」 龍太さんが ラーメンを食べながら。 私の嫌いな塩味のラーメンのにおいが 私の鼻をくすぐる。 「でも、助かったんだからさ…よかったよな」 龍太さんの言葉に 胸がズキッと痛んだ。 助かったけど 瑛太さんの左目は もう何も見えない。