【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参







 そのとき





 群衆が割れた。





 開いた道から




 奏太さんが現れる。






「俺はここにいる!




 俺の弟と女には



 手を出すんじゃねェ!」






 奏太さん…!!





「本人のお出ましかよ!」




 グラサンが唾を吐き。




「オマエに一つ、警告だ」





 モヒカンは冷静に告げた。