【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参







「こんなヤツ、乱舞にいたか?」




 龍太さんが写真を睨みつけて。





「いましたよ。


 一度、乱舞の連中が



 紹介してきたじきゃないですか」





 玲央さんが




 人差し指を立てて。






「俺は覚えてねェな」




 奏太さんは腕組みしながら言った。





「これが七帆か」




 奏太さんは呟いて



 私を見た。