「花火、そろそろ上げますか?」


 平次さんが言って、奏太さんが頷いた。


「あぁ、頼む」


「じゃあ、あげますよ」


 奏太さんは私の肩を回して、空を見上げた。


「おう」


 空に花火が上がった。


「すっご〰〰〰い!」


 私がはしゃぐと、奏太さんが笑った。