【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参



「ありがと、奏太さん!」



 花蓮はにこにこしながら、空に顔を戻す。



 俺は花蓮の右手を掴んだ。




「か、奏太さん!?」




 顔を真っ赤にする花蓮の肩に手を置いて、俺はキスした。




「…!!!」





 唇を離した後の、照れたような花蓮の笑顔が好き。




 俯いて、ちらちら様子を窺う花蓮は小動物みたいで、かわいい。