【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参






「あぁ!俺が保障する」





 たぶん、私が元気なかったから、奏太さん、気を遣ってくれてるんだよね。





「…ありがと」





 そのとき、道が開けた。



 さっきまで鬱蒼とした道だったけど、視界がパッと開けた。



 そこは、展望台だった。




 都会の光がなくて、倉庫からだいぶ離れてることは確か。




「上、見てみろよ」




 奏太さんに言われて私は空を見上げた。