「でも、奏太さんって、案外ロマンチックなこと言いたいんだね」 私が言うと、 「ンなんじゃねえ!」 奏太さんがヘルメット越しに怒鳴った。 「は、恥ずかしいなら、言わなくていいから」 私だって、恥ずかしいし? にやけちゃったら、どうしよ〰〰〰。 「……俺さ、ちっさい頃に親父に連れられて、二人で星見たんだ」