「だけど…だけどね?今は違うよ。奏太さんに出会えたから」 奏太さんが足を組んだ。 「…今はもう、死にたくないよ」 「…お前は死なせない。お前が死んだら、悲しむのは俺だからな。…まあ、龍太とかクソババァも悲しむだろうけど、一番悲しむのはこの俺だからな」 奏太さんの言葉が嬉しかった。 「うん!」 そのとき、看護婦さんが入ってきた。瑛太さん関連のとき、いつもいた、あの看護婦さん。すごく美人。 奏太さんが看護婦さんに声をかけた。 何か喋ってるんだけど、聴きたくなくて。私は耳を塞ぐ。