「…奏、太さん」 私は目を開けた。 「ごめん、マジで俺のせい!」 龍太さんが私の右手を握って。 「こら、龍太!人の女に何しやがる!?」 龍太さんの頭を奏太さんが力一杯殴った。 「あぎゃぁああっ!何すんだ、奏太!花蓮ちゃん、暴力はいけないよね!?」 龍太さんが、頭を擦りながら。暴走族らしくない、言い方だ。 「テメッ…暴走族のくせに今更何を…っ!」