奏太SIDE 花蓮の目に涙が溢れた。 「…ごめん…」 花蓮が呟く。 俺は七帆を睨み。それから花蓮に語りかけた。 「俺はさ、感謝してんだぜ。七帆に」 花蓮が目を見開いた。 「…んで…」 「だってさ、こいつがお前を捨てなかったら俺とお前は敵同士だった。お前が森に捨てられて、シウバのおっさんに拾われなきゃ、俺とお前はこうして出会えなかったんだ」