「図星でしょ?アンタは私の娘なんかじゃないわ!…化け物の子よ!人でもなく、獣でもなく!」 化け物の子…。 私は完全に我を忘れてしまった。 それだけは確かだった。 まだポケットに入れっぱなしの折り畳み式ナイフを取り出す。 「アンタなんか…っ、死んじゃえばいいんだ!アンタがいなければ!私はこんなにも苦しまずに済んだのに!!」 ナイフを振りかざし、私は七帆に向かって突きだした。 ズブリ、とした感覚。 肉に刃が刺さったんだ。