「忘れたとは、言わせない!生まれてすぐに、森に捨てられたアンタの娘、花蓮!」 七帆が明らかに動揺した。 「そんなヤツ、とっくに死んでる筈だわ!」 「…そのまま、捨てられていたらね!でも、私は生き延びた!大切な人に助けられたから!」 私は向こうで戦っているルークを見た。 「…そういえば、捨てたわね…人が通らない森の奥に。よく生きてたわね、それとも何?アンタは獣に育てられたわけ?」 言葉に詰まった。 だって、それが事実だから。