奏太さんが私を庇いながら敵を殴る。 「龍太、花蓮頼む!」 奏太さんが私を龍太さんに押し付けて、走り去っていった。 「か、奏太さん!」 私が叫ぶけど、奏太さんは振り返らなかった。 「龍太さん、奏太さんは…!?」 「向こうにも下っ端はいるし、或いは瑛太を探しに行ったかも」 龍太さんが言いながら、下っ端を殴り飛ばす。 「あの、私も戦うよ…?」 「花蓮ちゃんはダメ!けがさせちゃったら、俺が奏太に殺されちゃう!」