【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参






「無理とか言ってた割に



 熟睡じゃねぇか」






 …ちがっ!




 これは寝てたんじゃなくて




 気絶してたのっ!!




 てゆーか、気絶しかありえない!







「ところで




 どこに向かってるの?」






 私が聞くと





 奏太さんは少し唸って。






「どこだと思う」