【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参







 私を抱きしめた奏太さんの腕は




 小さく震えていた。






「オマエに何かあったら…って



 すごく怖かった」






 耳元で囁かれた。






「ごめんなさい…」






 私が謝ると





「もう俺に心配かけるなよ」





 奏太さん、そういって



 私を離した。