教室に戻ると
お昼ご飯タイム。
仲のいい友達と机をくっつけて
お弁当を広げる。
皆疲れきった顔をしている
そんななか
世菜が口を開いた
「応援団の先輩ってさ、怖いけどかっこよくない?」
お弁当を食べていた
みんなの箸が止まる。
「だよねっ!友花もそれ思ってた!」
続いて友花が
世菜に同意する。
『りーも!それ思った!』
私も同意した。
だって、さっきの練習でそう思ったから
あの香水の香りがする先輩…
頭に浮かんできた。
「うちさー、坊主の先輩かっこいいと思うんだけどー」
世菜が喋る。
坊主の先輩なんていっぱいいるよ
そんな事を思いながら
ご飯を食べていた
そして、世菜が
襟足が長い、あの先輩のことを
言わなかったことに
少しホッとしていた。
この時から気になりはじめていた
私はあの応援団の先輩に
