…ぎゅう。
先輩の大きな腕が私の体をすっぽり包む。
幸せ…
ドキドキするのに
心地いい。安心感がある
「こうしてると、ドキドキするけどすごく安心します…」
思わず口に出してしまった。
先輩がクスッと笑い私の顔に自分の顔を近づける。
おでことおでこがくっついてる
「せんぱい?」
きょとんと先輩の目を見る。
「俺ら相当たち悪いよねw」
笑いながら先輩が言う。
確かにね
先輩は彼女がいるのに…
私はそれを知っているのに…
いま私達はこうして
同じ布団の中で一緒に寝ている。
相当なたちの悪さだ(笑)
「ですねwキスするよりいけないことしてません?w」
だね(笑)と先輩。
キス…ねぇ
先輩とキスはしたいって思うよ
でもこの関係でキスはしたくない
先輩がふざけてキスを求めてきた時
私は拒んだ。
したいですけど…
じゃあどうなったらキスするの?
「先輩が私のこと好きになってくれたら…」
