先輩との出会いは


応援練習。



これはうちの学校の伝統のひとつでもある。


厳しい応援練習は


私たち一年生にとっては

恐怖を覚えるものだった。


四時間目終了直後


廊下には二、三年生の男の先輩が務める


応援団の声が響き渡る。



「走れー!」



この声と共に

私たち一年生は


階段を勢いよく下り、

体育館へ向かう


各クラス男女一列で

間隔をあけ綺麗に整列する



体育館いっぱいに緊張感が漂う



私の心臓もドキドキと緊張感でいっぱいだった



でも、それと同時にワクワク感もあった






応援練習がはじまる。