先輩と二時間くらい話したっけ
気が付いたら10時くらいだったもん。
こんな時間まで外で遊んでたこと無かったから、家に帰るときは少しハラハラしながら帰ったな。
でもね、幸せな気持ちいっぱいで帰った
まだ寒かったから先輩が自分が着てたスカジャン着せてくれた
ブカブカで先輩の匂いがして
先輩に包まれてるみたいだった。
バイクのエンジンの匂い
タバコの匂い
嫌いだったはずなのに
先輩が乗っているバイクのエンジンの匂いは
先輩が吸ってるタバコの匂いは
そこまで嫌いじゃなかった
そろそろ帰るね
そういって先輩は
帰って行った。
その時の私は
ただ頷くことしかできなくて
もっと一緒にいたい
そんな言葉は絶対言えなかった。
先輩、、、またね、
