ベッドから体を起こし、
髪を軽くととのえ
入学してから使い始めてる香水を首もとにひとふりかける。
着替えはせず、制服のまま出ていった
口元は緩んでいた
緊張は勿論していた。すごくすごく
先輩と私は
私の家の近くの空き地で会った
暗い路地に薄明かるい街灯のしたで
タバコをふかしている先輩を見つけて
最初は話しかけるの戸惑ったっけ。
だってすごく大人に見えたから
でもちゃんと
こんばんわ
って挨拶したよ
そしたら先輩声かけるまで
私のこと気付いてなかったみたいで
びっくりした~って言ってたね
先輩は人を笑わすのが得意だね
私の緊張は少し和らいだ
