「だからさ、気にしなくていいよ。」 何て言ったらいいかわからないまましどろもどろに言葉を並べ終わった俺はゆず姉を見た。 今日は梅雨に入ったのに珍しく晴れていて、月とか星で明るく照らされていた。 だから、泣いてるのがはっきり見えた。 それ以上なにも声をかけられなくて、 ただ、見とれてしまうくらい綺麗だった。 『……ありがとねっ!!』 無理やりしぼりだしたような声は切なくて、哀しくて、苦しくなる。 「何で兄貴なんだよ」