陸は家を飛び出してすぐ隣の自分の家に駆け込んだ。


"可愛い"か~…

いつも言われてるけど今日は異常にテンション下がるな~


とぼとぼと二階に上がり、部屋に入った。


しばらくぼーっとしていると玄関のドアが開く音がした。
どんどんと音を立てて二階へあがってくる。


『お、陸帰ってたんだ。』


「んー」


慎は真っ暗だった部屋の電気をつけ、部屋を見渡した。


「見んなよー」


『別にいーだろ。なんかやばいもんでもあるのかよ。』