「陸ちゃん髪染め直したんだ~!!
 さすがに入学式から茶色にピンクのメッシュはやばいよね。」


『も~最悪だし』


陸は自分の髪をいじりながらため息をついた。


「いいじゃん!!黒髪の陸ちゃんも可愛いけどな~」


『"可愛い"かよ~』


またため息をついて壁に寄りかかると、
今度はチャイムも無しにドアが開いた。


『陸!!やっぱりここか~急に消えたと思ったら…』


「慎まで来ちゃって。」