隣町に着いては花屋を探す。
ちょことっと歩くと目の前にたくさんの花が置いてる花屋を見つける。

「やっと着いたー」

「ちょっと疲れたな」

「うん。だけど、早く選んで帰らないと暗くなってきちゃうよ」

「そうだな。早く決めよう」


花がたくさん並んでるお店の中に入って、なにがいいか悩み始めていると、中から綺麗な女性が近寄ってくる。

「誰かにプレゼント?」

綺麗な女性は私たち2人に話しかけてくる。


「そうなのっ!今日はお母さんたちの結婚記念日なの。だから2人で花束を買ってあげて、喜ばそうと思って」

「じゃあ、お姉さんに任せてもらっていい?」

「どれがいいかわからないから、お任せします。2つ」

「2つ?あなたたち兄妹じゃないの?」

「違うよ。俺たちは幼なじみで、俺たちの親同士も幼なじみなんだって」

「そうだったの。じゃあ、2つ花束作っちゃうから待っててね。」

「「はーい」」


ニッコリ笑って、綺麗な女性は花を何種類か持って、私達が持てるくらいの小さい花束を作ってくれた。
とても綺麗な小さい花束。


「うわーとっても綺麗」

「これなら母さんたちも喜んでくれるな」

「だね」


私達はお金を払って、家に真っ直ぐ帰ろうと歩き出した。
辺りは少し暗くなり始めていて、ちょっと怖くなったのと、早く喜ぶ顔が見たくなった私は…




「ねー走って帰ろう」

そう言って走り出した私は横から近付いてくる車に気づかなかった。

「舞危ないっ」

私が危ないことに気付いた義之は、私を止めようと危ないと叫んでくれたけど、その時にはもう遅くて私は横断歩道のど真ん中にいた。
私は迫り来る車を見てることしかできなくて、ビックリしすぎて避けることができなかった。