義之のおかげで私もお母さんも本音を言いあえた。
それから月日が流れて、中学3年…今だに親子関係はぎこちないまま。
だけど、前より話すようにはなった。

私と義之は受験で会うこともないまま、卒業式を迎えた。
卒業式はお母さんがちゃんと来てくれて、私のことをずっと見ていてくれた。

お母さんの泣き顔を見ると胸が苦しい。けど、無理して笑ってる顔を見るのも苦しい。
早くこの気持ちがなくなればいいのにと考えながら、卒業式を終えた。


卒業式後は久々に義之と会って、そこでお互いが同じ高校だと気付いた。クラスが違うから会うことがなかった私たち。



それから毎日なぜか家に来ては、朝ごはんを一緒に食べて、学校に行くってのが定番だった。