何時間その場に座っていたのだろうか…
体は冷えきっていて…
涙はいつの間にか止まっていた。
後ろから誰かが近寄ってくる気配に気付いて振り返ろうとした瞬間…
「はぁ…はぁ…良かった…無事で…」
息を切らしながら、私を後ろから抱きしめてくれる人…
顔を見なくてもわかる…
義之だ…
「…っ…なんで…」
義之の温もりのせいで、また涙が流れ始めた。
「おばさんが舞が出てっちゃったって、心配して俺の家に来たんだよ。それ聞いてもしかしてって思って来てみたら、やっぱりココにいた」
…お母さん、あんなこと言ったのに私のこと心配してくれたの?
あんな酷いことを言ったのに…
「舞なにかあると絶対ココに来るだろ。おじさんが最後に頭を撫でてくれたココに。」
そう…あの時お父さんは無事で良かったと言って、私の頭を撫でてから救急車に運ばれて、病院で息をしなくなった。
「…よしっ…ゆき…」
私は泣きながら一生懸命話そうとするけれど、上手くしゃべれなかった。
「ゆっくりでいい…話せるようになったら話しな。ココにちゃんといてあげるから」
義之はそう言って、さらにギュッと抱きしめてくれた。
その行動が…義之の優しさが伝わってきて、涙を誘う。
やっと落ち着いてきて、話せるようになった私はゆっくり義之に話し始める。
「私ね…お母さんに酷いことを言っちゃったの…。
お父さんがいなくなってから、お母さんが1人頑張って私のこと育ててくれたのに…。
そうわかってたはずなのに寂しくて、辛くて家にいるのが嫌になって、夜1人でふらふらしてたの。
それ気付いたお母さんが、夜は危ないよって注意してくれたのに、私…今まで1人にさせてたくせに…今さら親面しないでって…思ってもないこと言っちゃって…。
そんな自分が嫌になって、家飛び出してきちゃった」
義之はだまって私の話を聞いて、ずっと抱きしめてくれていた。
「私ね…本当はそんなこと言いたくなかった。だって、私がお母さんからお父さん取っちゃったのに、なに一つ文句言わずに私を育ててくれたのに」
その言葉を聞いて、やっと義之が話し出す。
「ずっと1人で寂しかったのもわかる。
けど、おばさんだって1人だったんだよ。
舞が別におばさんからおじさんを取ったなんて思ってもないと思うしさ、おばさんが頑張って来れたのも舞がいたからだと思うよ。
それにおじさんがいなくても、2人の絆は消えてないから、おばさんはおじさんが築き上げてきた仕事をやろうと思ったんじゃないかな。
だって2人の絆は舞そのものだから。よく考えてみろよ…赤の他人同士が愛し合って生まれた子が目の前にいるんだぞ?
嫌になったりするわけないし、むしろ頑張ろうってなると俺は思うんだ」
「うん」
「だからさ、おばさんに謝って、ちゃんと素直に自分が思ってたこと伝えてみ?」
「でも…許してもらえないよ」
「許せないなんてないだろ。自分の子供が素直になってくれないほうが嫌だと思うし、舞を許せないんじゃなくて、素直に言ってもらえないっておばさん自身が自分を許せないとって思うと思うよ。舞が謝るとき、俺も一緒に謝ってやるし、自分の気持ちを伝えるときそばにいてやるから」
「ありがとう。謝って、伝えてみる。」
今日の義之はすごい男らしい。
今日だけじゃないか…いつも義之は私が辛いとき、寂しいとき一緒にいてくれた。
そばにいるだけで救われてときもあった。
義之には感謝しなきゃ…
体は冷えきっていて…
涙はいつの間にか止まっていた。
後ろから誰かが近寄ってくる気配に気付いて振り返ろうとした瞬間…
「はぁ…はぁ…良かった…無事で…」
息を切らしながら、私を後ろから抱きしめてくれる人…
顔を見なくてもわかる…
義之だ…
「…っ…なんで…」
義之の温もりのせいで、また涙が流れ始めた。
「おばさんが舞が出てっちゃったって、心配して俺の家に来たんだよ。それ聞いてもしかしてって思って来てみたら、やっぱりココにいた」
…お母さん、あんなこと言ったのに私のこと心配してくれたの?
あんな酷いことを言ったのに…
「舞なにかあると絶対ココに来るだろ。おじさんが最後に頭を撫でてくれたココに。」
そう…あの時お父さんは無事で良かったと言って、私の頭を撫でてから救急車に運ばれて、病院で息をしなくなった。
「…よしっ…ゆき…」
私は泣きながら一生懸命話そうとするけれど、上手くしゃべれなかった。
「ゆっくりでいい…話せるようになったら話しな。ココにちゃんといてあげるから」
義之はそう言って、さらにギュッと抱きしめてくれた。
その行動が…義之の優しさが伝わってきて、涙を誘う。
やっと落ち着いてきて、話せるようになった私はゆっくり義之に話し始める。
「私ね…お母さんに酷いことを言っちゃったの…。
お父さんがいなくなってから、お母さんが1人頑張って私のこと育ててくれたのに…。
そうわかってたはずなのに寂しくて、辛くて家にいるのが嫌になって、夜1人でふらふらしてたの。
それ気付いたお母さんが、夜は危ないよって注意してくれたのに、私…今まで1人にさせてたくせに…今さら親面しないでって…思ってもないこと言っちゃって…。
そんな自分が嫌になって、家飛び出してきちゃった」
義之はだまって私の話を聞いて、ずっと抱きしめてくれていた。
「私ね…本当はそんなこと言いたくなかった。だって、私がお母さんからお父さん取っちゃったのに、なに一つ文句言わずに私を育ててくれたのに」
その言葉を聞いて、やっと義之が話し出す。
「ずっと1人で寂しかったのもわかる。
けど、おばさんだって1人だったんだよ。
舞が別におばさんからおじさんを取ったなんて思ってもないと思うしさ、おばさんが頑張って来れたのも舞がいたからだと思うよ。
それにおじさんがいなくても、2人の絆は消えてないから、おばさんはおじさんが築き上げてきた仕事をやろうと思ったんじゃないかな。
だって2人の絆は舞そのものだから。よく考えてみろよ…赤の他人同士が愛し合って生まれた子が目の前にいるんだぞ?
嫌になったりするわけないし、むしろ頑張ろうってなると俺は思うんだ」
「うん」
「だからさ、おばさんに謝って、ちゃんと素直に自分が思ってたこと伝えてみ?」
「でも…許してもらえないよ」
「許せないなんてないだろ。自分の子供が素直になってくれないほうが嫌だと思うし、舞を許せないんじゃなくて、素直に言ってもらえないっておばさん自身が自分を許せないとって思うと思うよ。舞が謝るとき、俺も一緒に謝ってやるし、自分の気持ちを伝えるときそばにいてやるから」
「ありがとう。謝って、伝えてみる。」
今日の義之はすごい男らしい。
今日だけじゃないか…いつも義之は私が辛いとき、寂しいとき一緒にいてくれた。
そばにいるだけで救われてときもあった。
義之には感謝しなきゃ…

