「…………まだ…カラオケいたかった。」


「…………」


幸樹は何も言わず 私の腕を支えながら歩く。

足に力が入らない私のペースに合わせてくれている。

幸樹は 口数が少ないし 一見冷たいところもあるけど とっても優しい人。



「………お前さ。………間違えてもこの先 酒なんて飲むなよ!」


「へっ??おさけ?」


未成年だし お酒なんて飲まないし 飲んだ事もない。



「……さっきの飲み物にアルコール入ってたことにも気付いてないのか……特に俺がいない所では絶対禁止な!!」


「わっかりましたぁ~!」


良くわからんけど とりあえず返事をしておいた。