コインが宙に舞いそのままテーブルに落ちた。コインは、表を向いていた。

『俺が先行だな』

『早くしろ』

 ビルは不機嫌な声で言った。

 俺はテーブルにある、トランプを数回切り、ブリッジをした。

『どちらかがまけたら今日のバーで奢りだな。


 俺はトランプをブリッジしながら言った。

奴は無言で頷いた。最近は奴が連続で奢りが続いていた。

 俺はブリッジをし終わり、トランプを切り交互にカードを配った。

 ビルには5枚・俺に5枚今回はポーカーでの勝負だった。

 互い6枚のトランプを持ち見た。

 ダイヤのワンペア

 それ以外は外れだった。

 トランプを交換するのは一回

 俺は2枚切り、2枚取ったが、全部が外れだった。

 次はビルの番だった。奴は少し頭を掻いて悩んでいたが、5枚ともだした。5枚共ハズ
レだった。

『行くぞ』

『ああ』

 お互いに一斉に出した。

負けたか・・・・・

『今日はお前の奢りだな』

 ビルはダイヤとハートの2ペアだった。

 次はこっちが不機嫌になる番だった。

『チッわかったわ あまり高い物は飲むなよ』 

 俺達は椅子から立ちあがり行き着けのパブに向かった。