トイレの個室に入った瞬間、
壮樹の顔が思い浮かんだ
「…ごめん壮樹」
3人に、本当のこと言えなかった
10秒あれば言えることじゃん
「壮樹と付き合ってるから、中条には告白できません」って
そう、10秒あれば言えること
だけど、それを口にするには10日分くらいの勇気がほしかった
壮樹のことが好き、壮樹がいない毎日なんて絶対に考えられない
でも、本当のことを言って、クラスで毎日1人でぽつんとしてるのも、考えられなかった、ううん、考えたくなかった!
「…じゃあ、どうすればいいの?」
どっちも選ぼうとするのがそんなにダメなの?
だったらみゆ達だって同じでしょ!?
…こんなの八つ当たりだ。
ごめんなさい、壮樹…


