「あ、それと明日皆で男子グループに告ることに決めたから!」


「…えっ!?」


「何かみくも樋口のこと狙ってるっぽくて!!

 あっちに先越されないうちに、早くやんなきゃ!」



 ど、どうしよう

 今言わなきゃ、本当に中条に告んなきゃいけなくなる…


「…あのね!」



 みゆ達の視線が一気に集まる



「実は私、」



 今言ったら…


 …今言ったら、私はどうなる?



「…あ、私、トイレ行きたいなって思って…」


「なにそれ!急に大声で言わなくても、行ってきたらいいじゃん!」

「ほんと那奈って天然~」

「あ、ははは」



 その場をにげるようにしてトイレに駆け込んだ