「ななちゃんさ、
彼氏いるでしょ?」
「へ?」
意外な話題に
おかしな声を出してしまった。
「わたし、
彼氏いませんよ?
昨日のは、幼なじみです」
俊太のことを
彼氏だって勘違いしてるんだ、
と気づいた。
「あはは、違うって。
昨日の奴じゃなくてさ…
まぁ、言いたくないならいいや」
先輩が笑いながら
言ったけど、何が言いたいのか分からない。
「わたし、
本当に彼氏いません。
だってわたしが好きなのは…」
先輩です、と言おうとしたら
「嘘つかなくていいって。
今から俺が奪うことに
意味があるんだから」
そう言って先輩がいきなり
がばっとわたしの上に
覆いかぶさった。

