ゆらゆらキーホルダーgirl


放課後…俊太side…


イライラする…

俺は廊下をズカズカ歩いた。




放課後。

「俊太、着替えねぇの?」


部室に入っても
ぼーっと座ってた俺は

皆にそう言われて

「今着替えるよ」

と、着替えようとして気づいた。


俺は教室に荷物を
全て置いたまま手ぶらで
部室まで来てしまっていた。

「教室に忘れた…」

俺が呟くと


「がははは…どうしたー?」

「いつも完璧なのに
時々間抜けだよな!」

皆が口々に俺をからかう。


あ?どうした、って…

なながまた恋したから
そればっかり
考えてたんだよ、くそ…。


俺が入ってるサッカー部は、
結構強くて、

だから練習も厳しい。


何も持たずに部室に来た
なんて顧問が知ったら…帰らされる。


「あーあ」

溜め息を着いて
重い腰をあげると


ガチャ

「みんな集まれ」


顧問が部室に入ってきた。

今日来るの早ぇよ…