みんなは早く部活に行こうと
さっさと教室を出ていく。


わたしは、
部活に入っていないから

そんなに急いで教室を出ていかないし、どうせクラス委員長は最後に戸締り確認しないと。


「また明日ねー」

詩織がわたしに手を振った。

詩織はちなみにテニス部。


わたしも手を振り返して
机の上のクラス日誌を
再び書き始めた。


“今日も変わらずみんな
しっかり勉強に励んでいた”

そう書き込んで、
わたしを除いてだけど…

と頭の中で付け加えた。


全然授業に集中できなかった。


大島先輩のことで
頭がいっぱいで…