日曜日。

からからおけおけの前で待つ
拓也のもとに

おまたせ、と現れるのは
いつもの装いのななだ。

「え、詩織さん…?ですよね」

拓也が戸惑う。

「なな、待たせてごめん!」
そこに現れる俺。

この瞬間
拓也は騙されたことに気づく…

なんとも幼稚な作戦ゆえに
騙された拓也は恥ずかしいやら
みじめやらで立ちすくむことしか
できないのだった。