ぎゃふんと!…ななside…
着替え終えたら俊太が
帰ってきてた。
「俊太?どう、かな…
変じゃない?」
俊太に恐る恐る聞いてみた。
でも、俊太はぼーっとしてて
答えてくれない。
「おーい!俊太しっかりー!」
雪ちゃんにばしばし背中を叩かれて
俊太がやっと
「あぁ…いいんじゃね」
たったそれだけ呟いた。
そして
「早く行くぞ」
と、さっさと店を出て行ってしまった。
やっぱ似合ってないかな…?大丈夫かな。
ちらっと鏡を見たら
別人みたいな自分。
うーん。自信ない…
シュンとしたわたしに気づいたのか、
「大丈夫よ、ななちゃん。
すっごく似合ってるから
自信もって行ってらっしゃい」
雪ちゃんが励ましてくれた。
「ありがとう、雪ちゃん」
わたしは覚悟を決めて店を出た。

