ガチャ
カラカランカランカラン
店について勢いよくドアを開けると
ドアについてる鐘がハデになった。
「おぉっ!きたきたぁ!
今ななちゃん着替えてるから」
「はぁ、はぁ…
そっか。はぁ…
ありがとな、雪ねぇ」
ゼハゼハ言ってる俺を
ちらっと見た雪ねぇは
意味ありげにうふっと笑った。
「ななちゃんめっちゃかわいいよ!
どうしよぉ。
俊太がさらに
ななちゃんを好きになっちゃう…
もうどうしよう」
「うるせぇよ」
からかわれた…
雪ねぇにはとっくの昔に
俺の気持ちがばれており……
無神経にからかってくる。
…まぁ、かわいそう、と真剣に
言われても辛いだけだから
むしろ笑ってくれたほうが助かる。
どうしよ、どうしよ…
そう言って下手な芝居をしてる
雪ねぇを無視してたら
「雪ちゃーん
なんか…
ヒール高いし……変じゃないかなぁ」
ヒールをコツコツ鳴らしながら
ななが現れ………た…
髪はゆるーく
くるくるしてて
ひらひらした白いブラウスに黒いスカート。
化粧のせいかだいぶ大人っぽく見える。
やばい…かわいすぎる…

