ゆらゆらキーホルダーgirl


ぎゃふんと!…俊太side…

「じゃ、頼んだぞ」

片手をあげて
去ろうとする俺に
雪ねぇは

「はいよぉー」

こっちを見もしないで返事した。

「え?え?なに?
俊太どこいくの?」

状況がつかめてなさそうな
ななが椅子から立ち上がろうとする。

「ななちゃん動かないのー!
ほらまっすぐ向いて」

「あ、うん…ごめん」

雪ねぇに言われて
よく訳分かんないくせに素直に従うなな。

「ぷはは…ちょっと着替えてくるだけ。
すぐ戻るよ。
可愛くしてもらいなね」

鏡越しにじーっと俺を見つめて
こくこく頷くなな。

今のままでも十分かわいい……

やべぇやべぇ顔が赤くなりそうだ。

俺はそそくさ店を出た。