ゆらゆらキーホルダーgirl

「うわぁー!ほんと久しぶり!
どうして?都会の有名な…えーと、
なんとかって美容室で
働いてるんじゃなかったの?」

雪ちゃんは美容師で、今24歳。
専門学校を卒業してから
都会に行っちゃって約2年間、
仕事が忙しいらしくて会えてなかった。

「自分のお店持とうと思って独立したの!
ここ、わたしのお店」

すごいでしょーと胸を張る雪ちゃん。

雪ちゃんは、昔から
すっごくおしゃれで
センスがあったからなぁ…。

しかも肌が透き通るくらい白くて
目が大きくてかわいい。
髪はブラウンでふわふわ。
あこがれる…わたしとは違いすぎて。

かわいすぎて…いいなぁ。

「おっと!のんきに
話してる暇ないのよね?
ななちゃん座って座って」

「へ?」

わたしは訳の分からないまま
鏡の前に座らされた。