そして今日。
拓也への大作戦。
昨日の今日だし。
まだ立ち直れてないから
拓也に会うのはちょっと胸が苦しい。
けど、俊太が一緒なら
頑張れそう。
わたしは俊太に手をひかれたまま
一人物思いにふけっていた。
「おいっ
ついたぞ」
俊太の声に
顔をあげると
きれいな美容室に着いてた。
「こんなとこあったっけ…?」
「まぁー入れ入れ!」
たぶん最近できたばっかりの店。
おしゃれで落ち着いた雰囲気。
中は白が基調とされてて
ぱぁっと明るい。
お客さんは一人もいなくて、
お店の人もいない。
「雪ねぇー」
俊太が店の奥に向けて
大きな声で言った。
え?雪ねぇ?
すると店の奥から
ぱたぱたスリッパの走る音がして
現れたのは
「雪ちゃん!」
小さい頃よく遊んだ
俊太のお姉ちゃんの雪ちゃんだった。
「久しぶり!よく来たね」

