何しよっかなぁ

読みかけの小説があるから
それを読むか、
詩織の席に遊びに行くか…

ごめんなさい、先生。
大人しく勉強する気は
全くありません…

授業がなくなったので
るんるんしてたら、
携帯のメールに気づいた。


“5分後正門”

俊太からの短いメール。

ん?なんだろう。

わたしが斜め後ろの席の
俊太を振り返ると、

じゃ、そゆことで

と口パクして
俊太は席を立った。


「あれぇ、俊太どこ行くんだよー?」

そんな俊太に
俊太と仲良しの矢野敦くんが
そう声をかけてたけど

「んー、トイレ?」

俊太は適当に受け流して
教室を出ていってしまった。



いくら自習っていっても 授業中に教室をでるなんて ヤンキーのすることでしょっ

“教室でるなんて無理!”

そうメールしたけど、 俊太からの返事は

“つべこべ言うな”

たったそれだけだった。

なによ、それ……

「ち、ちょっと、 お腹痛い…ような なんというか、そんな気がする…から、 保健室行く、ね」

わたしは黙って出ることはできなくて 周りの席の人達に下手な嘘をついて 教室を出た。

逆に怪しまれた 気もする……