「ねぇ、もしかして
ななちゃんて、キーホルダーgirl?」
横からそう言われて
わたしは首を傾げた。
声の主は、
華やかなオーラを放つ
女の子中心グループ。
わたしと詩織の話が
聞こえていたみたい。
「知ってる!
男に振り回されっぱなしの
女子でしょー?
キーホルダーみたいに」
グループの一人が
ちょうど手元にあった筆箱を揺らした。
ゆらゆらとキーホルダーが
揺れて、確かに
筆箱の動きに振り回されてる…
それだけで会話は終わって、
華やかグループは
また違う話題に夢中になっているようだけど。
ちら、と詩織を見ると
「まぁ…そうだろうね」
あっさり
認めるのね…